わさらー家総本山(Twitter→@wasarabit)

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メモ

ある日、ドライブの帰りに父親はふと思いつたかのように母親を埋めた山道を通りました。殺してしまった母親に対する決別のためなのか何かはわかりませんがそこを通らずにはいられなかったのです。
しかし、何も知らないでとなりでスヤスヤ眠るかわいい子供を見るとこのまま死んでしまおうかと思うほど心と体がずっしりと重くなりました。
ところがどうでしょう、その次の日の朝から、男の子は口数は少ないままですが以前のような明るい子に戻ったのです。
体のだるさは抜けないのですが、それをみると父親は幾分心が安らぐのでした。
重い体を必死に動かし、父親はせっせと働きました。
ずっと重いままの体を不思議に思いはしましたが、そんなことは二の次だと自分に言い聞かせました。
疲れた体を子供の笑顔で癒す。今度はそんな日々が続きました。
自分だけでも育てていける、やがて父親はそんな風な自身を持つようになりました。

そしてそんなある日、父親は子供にこんなことを聞いたのです
「ボクはお母さんがいなくても平気だよね?」
すると子供は無邪気に笑ってこう答えました
「何言ってるの、ママはパパがいつも背負ってるじゃん」