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先日

うちの父が、なんだかPTAの作文を書かなきゃいけないとかいうので、しょうがなく僕が書いてあげました。なんか父の文章力じゃやばいそうです。これ書いたら千円くれました。まぁそれだけめんどくさかったけどね。

「情報社会に生きる我々」

ある時、「ゲーム脳」についての講演会が行われた。ゲームをしすぎると、脳がうまく働かなくなり、脳波が認知症患者とさして変わらない状態に陥ってしまうという内容のものであった。その講演会から帰ってきた妻は当然のように、「ゲームをすると勉強ができなくなる。ゲームをするのをやめなさい。」と言うのだ。そして、子供たちからテレビゲームを取りあげてしまった。一見正しいことのように思えるが、果たしてそうだろうか。
(ゲームをすると学習能力が低下すると言っても、どのくらい低下するかなどよく分からない。脳波が認知症患者と同じと言われたからといって、それが勉強とどう関わってくるのか詳しく説明も成されていない。個人差だってあるはずだ。
自分の息子もご多分に漏れず、ゲームばかりしている。しかし、ゲームのせいで成績が落ちたかと言うと、それは無いように思える。)←いらない
例えば、ゲームをする子がどのくらい勉強ができるか調査したとしよう。そして、「ゲームをする子には勉強ができない子が多い」という結果が出たとする。いいや、出たらしい。
しかし、もし「勉強が元からできない子」には、テレビゲームを好んでする傾向があるとしたらどうだろうか。もしそうなら、ゲームによって勉強ができなくなったわけではないので、その調査結果は信用できないことになる。また、ゲームが子供達のストレスを発散する役割があることも考慮に入れてなければならない。ゲームを取り上げたことで子供達にストレスが蓄積し、逆効果になるかもしれないわけである。そう考えていくと、そのような論拠がしっかりしていそうな講演でも、丸々鵜呑みにして、間違った考えを持ってはいけないということになる。
どんなに正しそうな意見でも、まず最初に、自分の考えと戦わせなければならないのだ。そして、自分の考えと足し算引き算した上で、その考えを自分の物として使う。自分の考えと比べてみてはじめて、外部の考えが間違いであることに気づく。そうでなければ、今の社会にあふれている情報に踊らされてしまう。情報社会に生きる我々は、正しい情報だけを手にし、間違った情報は捨てるということを当たり前のようにしなくてはならないのである。