松井ドンキーノさんの熱烈な推しでベイマックスを見た。
いやぁーとてもおもしろかった。素晴らしい。
映画のレビューの星なら4.5をつける。
ただ、おもしろいのだけど、
せっかくなのでここでは批判的なブログを書こうと思う。
実際微妙だった点がいくつもあり、
最高の映画！と絶賛できるようなものではなかったからだ。
見終わった感じも、正直いつものディズニー映画という感じだった。
なんというか自分の納得の行く展開に終結しなかった点では、
カールじいさんの空飛ぶ家的な見終わった時と感覚が近い。
もっと一人一人話を描けよ！的な。
まぁアクション重視だからしょうがないんですけど。
おもしろさとしても、カールじいさんよりちょっとおもしろいくらいじゃないだろうか。
トイ・ストーリー3の方がおもしろい。
まとめると、楽しめたけど、期待はずれというところだ。
アナ雪ほど絶賛されるようなものではない。
普段生活していて見かける評判通りといえばその通りである。
文句を言える理由は3つある。
一つ、意外な展開が無い。
二つ、コンセプトが不明。
三つ、理屈に合わない箇所が多い。
【意外な展開が無い】
兄が死ぬだろうなとはまさか思わなかったが、
悪役が最初の段階でバレバレである。
いくらなんでも社長が噛ませ悪役っぽすぎる。
フレッドがこいつだ！と言ってる時点で噛ませ確定ではないか。
ハッチに乗り込んで時空に消えた女性もキャラハン教授の妻とか妹とか娘なんだろ、
と思ったがやっぱりでござる（謎の忍者登場）。
展開は悪い意味で読めないけど、
基本的王道に沿っており、トイ・ストーリーのようなくまさんの二度の裏切りや、
アナ雪のようなまさかの悪者発覚のような驚きは無かった。
そもそも驚き重視では無い映画ならそれはそれでいいのだが、期待ハズレではある。
【コンセプトが不明】
これが最大のがっくりポイントだ。
コンセプトが不明。
よく言われていることだが、広告との剥離がすごい。
だってこれ・・・ヒーローものじゃん。
ベイマックスとの友情物語みたいなもんを想像してたから、
ヒロが研究発表した段階で
（なんだこの夢物語的発明は・・・？あれ・・？なんか違うぞ・・・？）
と違和感を感じはじめ、
ベイマックスにロケットパンチを搭載しジェットで飛びはじめた頃から違和感は最高潮に達した。
（これ・・・思ってたのと違う・・・・！）
こんななんでもありな世界観なら、兄貴が死んだのなんてどうでもいいじゃないか、
いやどうでも良くないが、なんか軽いんだよな。
結局マンガの中の「死」でしかないというかね。
現実とリンクできない。
そのくせベイマックスの中でのアニキの録画で涙を誘おうとするから、これまた剥離が産まれる。
どっちだよ！？と。
アメコミヒーローをやりたいんならこんなもの茶番にしか見えない。
日本人だから。こういうのに慣れてないから。
もう最悪ですよ。最後。何アレ。
「僕たちはヒーローだ！！」
何だ何だソレは。
俺の頭の中での終結ストーリーは、
最終的にベイマックスは壊れてしまうが奇跡的バックアップのおかげで
ヒロが長い年月をかけてベイマックスを完成させることができ（ここで泣き入る）、
改心したクレイ社長と協力して全世界に向け大量生産、
ベイマックスが世界中を幸せにする・・・
という王道大団円エンドだったからそことの剥離がすごい。
これ・・・最初思ってたのと違う！！！
アニキも君がヒーローになることを望んでいたのでしょうか？
アンチスパイラルと戦うことを？
とにかく始終コンセプト不明だった。
おそらく、もともとヒーローコミックだったものを
無理やりディズニー貴重の感動ストーリーにつなげたことで
意味わからんことになったんだろう。
あとせっかくモデルが東京モドキなのに、日本媚びが少なすぎ。
日本ならではの見せ場ゼロ。
主人公の名前が日本人ってだけ。終わり。
日本媚びが足らんのだよなぁ！
穿った見方で間違っているかもしれないが、
中国の目を気にした感がありありと出ている。
でももっと挑戦して欲しかった。
「これだけ日本で媚びて、興行収入日本で微妙だったらもう日本は切り捨てるぞォーー！！」
というレベルまでやって欲しかった。
なんだあの中途半端さは。誰が得するんだ。
ヒロの家、洋風じゃないか！！！！！！！！！！
【理屈に合わない箇所が多い】
アメコミだからしょうがない、
そういう世界観だからしょうがない、
その通りなんですけど。
そうだったら極限までそうして欲しい。
ヒロ、あんだけ頭良かったら大学行く必要無いよ。
悩む必要も無いわ。あれはなんだったんだ。
ジェットベイマックス充電持ちすぎだろ。
あの充電切れ伏線は何だったんだよ。
また大事なところで充電切れするフラグだったろ。あれは。
ちゃんと伏線回収しろ。
ジェットどんだけエネルギー有り余ってるんだよ。飛びすぎ。
あっちのほうがエネルギー食うだろ。
電池切れしなくてもいいから、ちゃんとそこを改良しました！
ってところを描けよ。
キャラハン教授への謎の温情。
いらん。主人公たちをガチで殺しに来てるだろ。
人のことをあれだけガチで殺そうとした殺人鬼にかける温情はゼロだ。
早く殺せ。
キャラハン教授、クレイをそんなに恨んでるなら
今までいくらでも残酷な方法で殺せただろ。
ヒロの発明を使ってあの大掛かりな復讐劇ができる可能性にかけて
生きていすぎ。
あと、恨みすぎ。娘殺されたのはクレイさんのせいってだけじゃないだろ。
会社に対して恨むならまだしも。調子が悪かったのに
続行させた瞬間を知っていたなら分かるが、あの描写では知らないはずだ。
ベイマックス、普通に戦闘するんかい。
もうケアロボットじゃなくていいじゃん、あれ、
ケアの意味ないじゃん。
ここらへんはコンセプト不明ともつながる。
流石に、ベイマックスはあのメモリーカードをどうやってロケットパンチの中に入れたの？
なんて無粋なことまではいいませんが、
理屈に合わない箇所があればあるほど映画としての満足感は減っていくものです。
僕はね！
と、御託並べましたが爽快感あり、
つまらない箇所も無く、
映像美でベイマックスも愛嬌があり最高の映画でした！
これは3Dで見ても結構いいかも。
またおすすめの映画があったら教えて下さい！
わさらー
