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俺にとって忘れられない出来事

143 名前:山師さん@トレード中[] 投稿日:2014/11/06(木) 22:07:51.08 id:as05b0bp0

僕にとって忘れられない出来事があります。

小学生の頃、友達の家に行ったらハーモニカがあって吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。

無理だと知りつつも、家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみました。

すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と神棚の榊の葉を1枚取ってそれで「ふるさと」を吹いたんです。

あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。

もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。

ただ「俺にできておまえにできないわけがない」そう言われました。

僕は学校の行き帰りに葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。

だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。諦めて10日もしないうちにやめてしまいました。

これを知った親父がある日、「おまえ悔しくないのか。俺は吹けるがおまえは吹けない。

おまえは俺に負けたんだぞ」僕を一喝しました。続けて「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。だけどそこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。」

「一歩抜きん出るには 努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。この棒に花が咲くんだ」

この言葉に触発されて僕は来る日も来る日も練習を続けました。

そうやって幾日か過ぎて何とかメロディーが奏でられるようになったんです。

草笛が吹けるようになった日、さっそく親父の前で披露しました。得意満面の僕を見て親父は言いました。

「偉そうな顔するなよ。 何か一つのことができるようになった時、自分一人の手柄と思うな。

 世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。錐(きり)だってそうじゃないか。 片手で錐は揉めねえよ」

努力することに加えて、人様への感謝の気持ちが生きていく上でどれだけ大切かということを、この時親父に気づかせてもらったんです。

翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ細長いものがある。開けて見たらハーモニカでした。

喜び勇んで親父のところに駆けつけると「努力の上の辛抱を立てたんだろう。そりゃ花が咲くのは当たりめえだよ」

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。あまりに嬉しいものだから、お袋にも話したんです。

するとお袋は「ハーモニカは1ヶ月も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。

あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。

いまでもこの時の心の震えるような感動は色あせることなく心に鮮明に焼きついています。

その父を、人生の師を、まさかこの手で屠る事になるとはこの時は夢想だにしなかったのです。

ところで、17010Lは助かりますか?

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